振袖のお出かけの時に知っておいて良かったと言われるのが、車の乗り降り、食事をする時、トイレの仕方の3つです。
ここではこの3つの仕草について、わかりやすく紹介します。
知っておくだけで安心できて気持ちに余裕ができるので、まずは読んで確認して、手順を参考にしてみましょう。
大切な振袖は美しく着て、正しい作法をすることで、優雅でより楽しい気分になること、間違いなし!
いつもより「ゆっくりと優雅に」。つい、せっかちになりがちなあなたも、動作の前に「呼吸」し、基本作法を心がけましょう。
ロングな袖はたたむ、まとめる。座ったりかがんだり、段差を上り下りする時は、長い袂が地面に付かないように注意します。
バッグひとつに荷物をまとめる。両手がふさがらないよう、バッグはひとつで身軽になりましょう。
乗るときは、ドアに引っかかったり引きずったりしないよう、まずは体の前で袖を合わせてから後ろ向きに①腰、②頭、③足の順序で座っていきます。
腰と頭を入れて、最後に足をそろえて体を回転させるようにして車内へ。
車から降りるときは、乗るときの逆で①足、②頭、③腰の順番です。頭をぶつけないように注意しましょう。
食べ物や飲み物から振袖をガードするため、大きめのハンカチを準備しておきましょう。膝や胸元にかけておけば安心です。体と机の間をこぶしひとつ分程度空けて、膝の上にはナプキンやハンカチを置きましょう。周囲を心配させないのもマナーの一つです。
飲み物をこぼして、おしぼりでゴシゴシは絶対NGです。もしもの汚れは、最初についた場所よりも範囲を大きくしないことが大事です。
コーヒー・お茶・お酒などの液体
濡れタオルかティッシュペーパー、柔らかい布を軽く当てて汚れを吸い取ります。強く押し付けると汚れが染みこむので注意してくださいね。
食べこぼし
固形物はティッシュや柔らかいタオルなどでそっとつまみ取り、シミの広がりを押さえるだけにします。応急処置では対処できないので、早めにクリーニングなどプロのところへ持っていきましょう。
もしシミになってしまった場合には
お着物のシミ抜きは慣れていないと生地を傷める恐れがあるので、着物専門店に相談することがおすすめです。汚れの原因と、時間経過を伝えると的確な対処をしてもらえます。
振袖を着て、一番の心配なことがトイレという人が多いです!振袖を着た状態でのトイレ方法について説明をしていきます。
袖をまとめる
両袖の内側を合わせて一緒にし、帯の上側にクリップで止めましょう。
裾を左右に分けてまとめる
裾を上から順番に1枚ずつ開いてめくり、一緒に重ねて上げながら、先ほど袖を挟み込んだ場所と逆の帯の上側にクリップで止めます。長襦袢、裾よけも同じ手順でめくり上げクリップで止めましょう。
めくった振袖を腕にはさむ
途中でずれ落ちないよう、めくった振袖は両脇にはさんで固定します。
腰かけて下着を降ろす
下着を下ろし、帯が潰れないよう浅く腰掛けて、用を足します。水を流すときは、水が飛び散らないようフタを閉めてから流しましょう。
裾を戻す
便器から十分に離れて、めくり上げた裾、袖と元に戻します。
いかがでしたか!
振袖は二十歳の記念日(成人式)だけでなく、
友達の結婚式やパーティーなど何度も着る機会があります。
ぜひ、振袖を着ることの楽しみを知ってくださいね。